研究支援等 85
4 -2 安全衛生管理室
安全衛生管理室は,研究所における快適な職場環境の実現と労働条件の改善を通じて,職場における職員の安全と 健康を確保するための専門業務を行うことを目的として,平成16年4月に設置された。安全衛生管理室には,室長, 専任及び併任の安全衛生管理者,安全衛生管理担当者,化学物質・放射線・高圧ガス・ 電気・レーザーなどのそれぞ れの分野を担当する作業主任者が置かれている。安全衛生管理者は,少なくとも毎週1回 明大寺・山手両地区を巡視
し,設備,作業⽅法又は衛生状態に危険及び有害のおそれがあるときは,直ちに,職員の健康障害を防止するための 必要な措置を講じている。また,職場の安全衛生を推進するために必要な,作業環境測定(必要に応じ外部に委託)や, 保護具,各種の計測機器,文献・資料,各種情報の集中管理を行い,分子研における安全衛生管理の中心としての活 動を行っている。
また安全衛生管理室では,分子科学研究所全職員に対する安全衛生教育も行っており,そのための資料作成,各種 資格取得の促進,専門家の養成などを行っている。雇い入れ時の安全衛生教育は年度初旬に定例として行うほか,講 習テキストと講習会DVD を用意し,年度途中の採用者に対しても,随時安全衛生教育が可能となるよう配慮している。
また長期滞在する外国人研究者に対しては,英文の安全衛生講習会テキストならびに英語版講習会DVD を作成し, これらの教材を用いた安全衛生教育を行っている。安全衛生に必要な情報は,安全衛生管理室のWEB ページ(http:// info.ims.ac.jp/safety/)にまとめて掲載しており,必要な規則や書式に即座にアクセス可能である。また,安全衛生管 理室員全員のメールアドレスが登録されたメーリングリスト(safety@ims.ac.jp)も設定しており,各種の質問などに
機動的に対応できる体制になっている。年に数回,分子研安全衛生委員会(岡崎3機関の「安全衛生委員会」に相当) と合同で連絡会議を開催し,所内の安全衛生状況に関する情報交換,連絡の徹底等が円滑に行なわれる体制を採って いる。
また平成27年度には試薬管理システムを内閣サイバーセキュリティーセンターが定める「リスク評価の対象とす る業務領域」に該当するものと認識し,その基礎資料を作成した。